前立腺肥大症の治療

前立腺肥大症の治療について

お薬による治療

5α還元酵素阻害薬による治療について

このページは、前立腺肥大症の治療で、5α還元酵素阻害薬による治療を受けている方、受けることを検討している方、そのご家族の方を対象に、治療のために大切な情報をまとめています。

5α還元酵素阻害薬とは

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肥大した前立腺を小さくして、尿の出を良くする内服薬(飲み薬)です1)

前立腺肥大症の発症と進行に関与している「男性ホルモンの活性」を抑える効果があり、服用を続けることで肥大した前立腺を徐々に小さくさせます。これにより、肥大した前立腺によって起きていた尿道の圧迫が弱まり、尿を出しやすい状態になります。

肥大した前立腺を小さく

服用することで得られる効果

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肥大した前立腺を小さくして、「尿が出にくい」「尿が出きらない」「尿がためられない」などの症状を改善します1)

「尿が出にくい」「尿が出きらない」「尿がためられない」などの症状を改善

尿閉(尿が出にくくなる症状)を起こす可能性が少なくなります1)

肥大した前立腺を小さく

手術療法を行う可能性が少なくなります1)

手術療法を行う可能性が少なくなる

服用する期間

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5α還元酵素阻害薬は、肥大した前立腺を徐々に小さくして症状を良くしていくお薬なので、医師の指示通りにきちんと飲み続けることが大切です1)
前立腺肥大症は進行する病気なので、じっくり治療に取り組みましょう。

服用する期間 イメージ

お薬を服用中に「いつもと違う」と感じる症状がみられたら、医師・薬剤師の先生にご相談ください。

服用を途中でやめると

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5α還元酵素阻害薬は服用を継続することで、徐々に前立腺を小さくさせるお薬です1,2)。そのため、服用を途中でやめると、お薬の効果で小さくなった前立腺が、半年から1年程度で治療を開始する前と同じ程度の大きさに戻ります3)。前立腺が大きくなると、前立腺肥大症の症状があらわれやすくなります。

服用を途中でやめた場合

また、5α還元酵素阻害薬の服用中はPSA検査の値が低くなります2)。この値も、服用をやめると半年から1年で治療を開始する前と同じ程度の値に戻ります3)

5α還元酵素阻害薬は服用を途中でやめることによって、前立腺肥大症の症状が出たり、PSAの値が高くなるなど、気になることがあればすぐに泌尿器科の医師に相談してください。

※PSA
前立腺特異抗原。前立腺肥大症や前立腺がんなどの前立腺の病気になるとPSAの値が高くなることが知られています。そのため、前立腺がんの診断の指標の1つとして利用されてます。
服用中に気をつけること

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副作用

5α還元酵素阻害薬の副作用として、「勃起不全」、「性欲(リビドー)減退」、「乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)」などが起こることがあります2)

PSA検査値への影響

服用を開始してから6ヵ月ほど経過すると、前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA値を約50%減少させます2)

5α還元酵素阻害薬は、血液中のPSAの量を減少させる作用があります。しかし、その影響を考慮することにより、服用中であっても、PSA検査を通常通りに行うことが可能です。

PSA検査を行う際は、 5α還元酵素阻害薬を服用中であることを、必ず担当の先生にお伝えください。

PSAの量に影響をおよぼすもの

※PSA
前立腺特異抗原。前立腺肥大症や前立腺がんなどの前立腺の病気になるとPSAの値が高くなることが知られています。そのため、前立腺がんの診断の指標の1つとして利用されてます。

お薬を服用中に「いつもと違う」と感じる症状がみられたら、医師・薬剤師の先生にご相談ください。

前立腺肥大症はほうっておくと症状が強くなる「進行性の疾患」です。
そのため、お薬による治療を受けることで症状が軽くなっても、治療を続ける必要があります。自分の判断で服薬などの治療を中止してしまうと、前立腺肥大症の症状が再びあらわれたり、さらに進行して、尿が出にくくなる「尿閉」が起きる可能性もあります。
医師の指示通りにきちん治療を続けることが大切です。

  1. 1) 聖路加国際病院(監修). ゼロからわかる前立腺肥大症・前立腺がん. 世界文化社, 2013.
  2. 2) Tsukamoto T, et al. Int J Urol. 2009; 16(9): 745-750.
  3. 3) Jeong YB, et al. Urology. 2009; 73(4): 802-806.

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