前立腺肥大症の治療

前立腺肥大症の治療について

手術による治療

経尿道的手術

手術による前立腺肥大症の治療のほとんどは、「経尿道的」に行われます。
これは、尿道・膀胱専用の内視鏡を、ペニスの先から挿入し、前立腺のある部分を尿道の中から観察しながら行う手術です。

(図)経尿道的手術の様子(図)経尿道的手術の様子1)

手術では、内視鏡で観察しながら、尿道側から前立腺の肥大した部分を小さくしていきます。
現在主流となっている手術法は大きく二つに別けられ、肥大した部分を徐々に削り取って切除する「切除術」と、肥大した部分をくり抜くようにして摘出する「核出術」があります。

肥大部分を削り取る「切除術」1),2),3)

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代表的な手術法に「経尿道的前立腺切除術 (TUR-P: ティーユーアールピー)」があります。
この手術では、尿道側から前立腺の肥大した部分を電気メスで削るように小さくしていきます。
電気メスは組織を焼切るように削るので、出血量は比較的少なく抑えることができます。

肥大部分を削り取る「切除術」

肥大部分をくり抜く「核出術」1),2),3)

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代表的な手術法にレーザーを用いる「HoLEP(ホーレップ)」と電気メスを用いる「TUEB(ティーユーイービー)」があります。
この手術では、前立腺の肥大部分(主に「移行領域」)を、「辺縁領域」からはがして“くり抜く”ように切り取ります(⇒前立腺の場所と構造) 。そのため、“削り取る”TUR-Pに比べて出血をおさえることができるとされています。

肥大部分をくり抜く「核出術」

※HoLEP:ホルミウムレーザー前立腺核出術
TUEB:経尿道的前立腺核出術

<参考> 「切除術」と「核出術」のちがい1)
前立腺は、内部の構造からよくミカンの実に例えられます。ミカンの“皮”に相当するのが「辺縁領域」、“実”に相当するのが「中心領域と移行領域」です。
「切除術」は“実”を少しずつ削って切除することから“果汁”(血液)が多く出ますが、「核出術」は“皮”から“実”を剥がすようにくり抜くため出血が少なく抑えられます。

  1. 1) 聖路加国際病院(監修). ゼロからわかる前立腺肥大症・前立腺がん. 世界文化社, 2013.
  2. 2) 日本泌尿器科学会編. 前立腺肥大症診療ガイドライン. リッチヒルメディカル, 2011.
  3. 3) 市川智彦(監修). これで安心!前立腺がん・前立腺肥大症. 高橋書店, 2014.

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