男性の排尿と前立腺

他人ごとじゃない?!前立腺肥大症

どんなひとがかかる病気?

前立腺肥大症は男性にとって非常に身近な病気です。
実は、特に40~50歳代以降は、年齢を重ねるにつれて、多くの男性の前立腺は大きくなっているのです(⇒前立腺の加齢による変化)。
ただし、前立腺が大きくなったとしても、排尿トラブルなどの自覚できる症状が現れるかどうかは個人差があります。

多くの男性がかかっている可能性のある「前立腺肥大症」の実態について紹介します。

どんな人がかかる病気?

「前立腺肥大症」にかかっている人の数

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厚生労働省の統計によると、前立腺肥大症で治療を受けている方の数は40万人以上と推計されています1)。同省の別の統計では、65歳以上の男性の1000人あたり89.4人が治療を受けるために通院していると推計しており、主要な生活習慣病に比べても少なくありません2)
しかし、実際に前立腺肥大症であっても治療に行かない方も多く、ある統計では55歳以上の男性の5人に1人は前立腺肥大症ではないか、と見積もられています3)。これは人数にして約400万人となり、非常に一般的な病気であることがわかります。一方で、400万人のうち40万人程度しか治療を受けていないということは、排尿障害というつらい症状が現れているにもかかわらず、治療を受けずに我慢している方も多いということになります。
治療によって改善が見込まれる病気ですので、排尿のことで困ったことがある場合は、早めに専門の医院(泌尿器科)の受診をおすすめします。

前立腺肥大症患者数の年次推移

対象と方法
全国の医療施設を利用する患者について、層化無作為により抽出した医療施設における患者を対象に、調査票による調査、解析を行った。

生活習慣病と前立腺肥大症の通院者数(65歳以上の男性)

対象と方法
全国の世帯及び世帯員を対象とし、層化無作為抽出した5530地区内のすべての世帯(約30万世帯)及び世帯員(約74万人)を対象に、調査票による調査、解析を行った。
「前立腺肥大症」になる原因

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前立腺を肥大させる要因として、もっとも影響が大きいと考えられているのが「男性ホルモン」です(⇒前立腺と男性ホルモン)。男性ホルモンは思春期の前立腺の成長にかかわっていますが、中高年以降では加齢にともなうホルモン分泌の変化をきっかけに前立腺を肥大させる要因になると考えられています。

ほかにも原因はさまざま考えられており、その中でも注目されているのが、糖尿病や脂質異常症、高血圧、肥満といった、メタボリック症候群に関連した生活習慣病です。これらの疾患があると、前立腺肥大症になりやすいと考えられています。
喫煙や飲酒、性生活、食生活といった生活習慣との関係も研究されています。また、食品に含まれる成分の関与として、女性ホルモンと同様の働きを持つとされるイソフラボンなどの影響が明らかになってきています。

「前立腺肥大症」になる原因

「前立腺肥大症」をほうっておくと…

  1. 1) 厚生労働省. 平成23年(2011)患者調査の概況. 2012.
  2. 2) 厚生労働省. 平成25年国民生活基礎調査の概況. 2014.
  3. 3) 大園誠一郎ほか. PROGRESS IN MEDICINE. 2008; 28(6): 1419-1423.

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