男性の排尿と前立腺

他人ごとじゃない?!前立腺肥大症

「前立腺肥大症」ってどんな病気?

前立腺が何らかの原因で大きく肥大してしまうのが、前立腺肥大症の大きな特徴です。
前立腺は生殖や排尿に関係する機能があるため、前立腺が大きくなることでこれらの機能に影響が現れてきます。
特に排尿への影響が大きく、前立腺の肥大によって何らかの排尿障害が現れた状態を「前立腺肥大症」と呼びます。
排尿に影響をおよぼすため、日常生活に大きな支障を与える病気といえます。

前立腺肥大症

症状と日常生活への影響

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前立腺が大きく肥大すると、前立腺の外見が大きくなるだけではなく、内側に向かっても大きくなるため、前立腺の中を通っている尿道が常に圧迫されて狭くなってしまいます。
そのため、前立腺肥大症によって起こる症状のほとんどは、排尿のトラブルとして自覚されます。

排尿障害として現れる代表的な症状には、次のようなものがあります。

尿が出にくくなる
【排尿症状】
排尿中、尿が途切れる(尿線途絶)
尿の勢いが弱い(尿勢低下)
排尿にお腹の力を要する(腹圧排尿)
尿をためられなくなる
【蓄尿症状】
昼間トイレが近い(昼間頻尿)
尿をガマンできない(尿意切迫感)
夜中トイレのために何度も起きる(夜間頻尿)
尿をし終わった後に感じる違和感
【排尿後症状】
排尿後も尿が残っている感じがする(残尿感)

日常生活と切っても切り離せない「排尿」に影響を与え、大変不快な思いを引き起こす病気です。
排尿のトラブルが続くと、トイレのことが心配で長時間の外出や、活発な運動を積極的に楽しめなくなるなど、日常生活に大きな影響が及んでしまいます(グラフ)。

排尿障害として現れる代表的な症状

排尿障害によってあらわれる日常生活への支障

対象と方法
スコットランドの医療施設に登録された、40~70歳代の男性1627人を対象に、前立腺肥大症が日常生活動作に与える影響について調査、解析を行った。
「前立腺肥大症」による排尿の変化

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前立腺が大きく肥大することで尿道が狭くなると、尿の出方にも大きな影響を与えます。
下の図は、その代表的な変化を示しています。

正常な排尿では、尿を出そうと思ったらすぐに出始め、勢いもすぐに良くなり、20~30秒程度の短時間で排尿が終了します。
それに対し、前立腺肥大症になると、尿を出そうとしてもおなかに力をこめないと出ないなどして時間がかかり、尿の勢いもなかなか良くならず、出し切るまでも1分以上の長い時間がかかってしまいます。

尿をためておとき

再生

どんなひとがかかる病気?

  1. 1) 聖路加国際病院(監修). ゼロからわかる前立腺肥大症・前立腺がん. 世界文化社, 2013.
  2. 2) Garraway WM, et al. Br J Gen Pract. 1993; 43(373): 318-321.

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