排尿障害のよりよい改善に向けて

第1回 カメラ(風景写真)

カメラを手に外に出よう!
あなたの家のすぐ近くでも、新しい発見に出合えます。

第1回 カメラ(風景写真)
宍戸眞一郎さんプロフィール

1947 埼玉県秩父市に生まれる。少年期より写真に熱中、セミ判(ブローニー判の半分)カメラなどで鉄道写真(蒸気機関車)撮影に凝る。

1969 桑沢デザイン研究所写真科卒業。グラフィックデザイナーを目指し入学するが、途中から写真に惹かれ写真科に変更。

1969 東京グラフィックデザイナース写真部入社。主にHONDAの広告用写真の撮影に従事、ロケ撮影、スタジオ撮影の基本から応用までのノウハウと技術を修得。

1974 宍戸写真事務所設立。

1991 有限会社 宍戸写真事務所設立。広告関連の仕事と並行して個人的に静物 撮影、ランドスケープ撮影などを行う。

■賞/毎日広告賞写真技術賞(1974)・日経広告賞(1983~1993、2003、2007)・雑誌広告賞・電通賞・その他

■現在までの主な仕事先・クライアント/旭光学・荏原製作所・花王・カゴメ・キッコーマン・京セラ・協和発酵工業(現・協和発酵キリン)・コーセー・シチズン・セイコー・東京三菱UFJ銀行・東レ・松下電器(現パナソニック)・ミツワ自動車・ランドローバージャパン(現ジャガー・ランドローバー・ジャパン)・キヤノン・日本たばこ産業・ジャガージャパン(現ジャガー・ランドローバー・ジャパン)・ニッカウヰスキー・ソニー・ヤマハ

宍戸写真事務所HP
(リンク http://www.s-shishido.com/about.html


風景写真の魅力とは

―― 宍戸さんは広告写真の傍ら、風景写真をライフワークとされています。前立腺肥大症の方が趣味として風景写真の撮影を始めるためのアドバイスを伺いたいと思います。風景写真の一番の魅力は何ですか?

宍戸 風景を撮るわけですから、外に出なくてはなりません。行動するきっかけになるということですね。私の知り合いでリタイアをして、することがないとこぼしている人が多くいます。家にいても、奥さんにジャマにされる(笑)。そんなときにカメラ一台あれば、手にして出かけることができます。カメラを持って外に出れば、新しいものが見えてきます。ただ漫然と出かけても何も見えてきませんが、「さあ、写真を撮るぞ」という意識を持つだけで、それまで見えなかったものが見えてきます。

―― どんな所に行ったらいいですか?

宍戸 何も最初から遠くへ出かける必要はありません。公園や庭園は全国どこにでもあります。家の近くから始めましょう。公園の小さな花の美しさに気づくこともあるでしょう。木々の色づきを感じるかもしれません。空の変化を知ることもあるでしょう。一人ひとりが自分の目でその人しか見えないものを見ることができます。その一瞬を撮る。それが風景写真の魅力です。自然にこだわらなければ、街や都市も風景写真の対象になります。

―― 家の近くに出かけるのなら、前立腺肥大症の方にも気持ちの負担が少ないですね。

宍戸 公園や庭園はトイレも整備されていますから安心です。現地に着いたらトイレを済ませて、撮影に向かえばいいですね。

―― 好きなものを撮ればいいのですか?

宍戸 そうですね。撮影を重ねるうちに自分が撮りたいものが見えてきます。花が撮りたいのか、空が好きなのか、水に惹かれるのか、山々に美を感じるのか、鳥が見えてくるのか。自分の趣味嗜好というか、撮りたいものが自分の中で見えてくるものです。そうしたら、今度は少しずつ遠出をしてもいいですね。

―― 自分が撮りたいものを追いかけるのですね。

宍戸 例えば、私の知り合いのコピーライターは、写真家ではなかったのですが、桜に魅せられて、春の桜前線を追いかけて日本全国を旅し、桜を撮っています。夜景の桜や川面に桜の花びらが渦巻いているところなど、いい写真をたくさん撮っています。それだけでなく、例えば、弘前の桜はいつどこで撮るのが最適かというようなことが体に染み込んでいて、すらすらと出てきます。いつの間にか、桜の写真では第一人者の一人になってしまいました。さらに桜を撮ろうと全国を回っているうちに、各地の田んぼや畑で見る案山子(かかし)に興味をもち始めました。そこで案山子も撮り始めて、桜と案山子の両方で注目されています。これは極端な例ですが、自分のスタイルを見つけられると、趣味として本当に楽しめます。

―― 趣味として育っていくおもしろさがありますね。

宍戸 不思議なもので、人は日常から外れて違う世界へ行かないと、なかなか新しいものが見えません。海外の写真家が浅草を撮った写真があるのですが、ピンク電話が手前に写っていて、そのピンクの鮮やかさが風景をじつに新鮮なものに見せています。日本人にはなかなかない視点ですね。日本にいても、別の場所に移動するだけで、見えるものがあります。自分がもっている固定概念を捨てて、素直に見ると、見えてくるはずです。

―― カメラを持って家を出ないと、そうした発見もなかったのですね。

宍戸 まずは、カメラを手に外に出よう!ですね。

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